初心者がおさえておくべき犬のしつけ10選

犬を飼い始めた時に意識するのが「しつけ」。

一般的には、生後2ヶ月~3か月から始め、ペットショップなどで購入した場合はその日から始めると言われています。

しかし、犬を飼い始めたばかりの方にとって何から始めればよいかわからないですよね。

そこで、この記事では初心者の方がおさえておくべき犬のしつけの10の方法を紹介します。

1. アイコンタクト

しつけを始めるときに、まず行うのが「アイコンタクト」です。

なぜなら、愛犬と目と目を合わせる行為は、命令を聞くために必要な信頼関係を気づく大切な行為だからです。

日頃から名前を呼び、目が合ったらご褒美としておやつをあげましょう。そうすることで、アイコンタクトをすることが良い体験として普段から認識させるのです。

初めはなかなかうまく行かないこともありますが、振り向いてくれるまで辛抱強く行いましょう。そして、慣れてきたらいろんな場面で訓練してくださいね。

このアイコンタクトは全てのしつけの基本ともいわれます。次から紹介するしつけを行う上で非常に大切になってきますので、必ずおさえておきましょう。

2. おいで

おいでのイメージ画像

愛犬の安全を確保するためにしつけをおくべきなのが「おいで」です。

これを覚えさせることにより、リードが離れてしまった時や道路に勢いよく飛び出してしまったときもすぐに自分の元へ戻ってきますよ。

「おいで」をしつけるのは簡単です。

おやつや大好きなおもちゃを用意して、「おいで」と愛犬を呼びます。そして、近づいてきたら「良くできたね」と褒めてあげるのです。

この行為を何度も何度も繰り返すのです。

3. おすわり

おすわりは、犬の突発的な行動を抑止するために必要です。

「食事の前に行われるものではないの?」と思われた方もいると思います。

もちろん食事の前も行うのですが、散歩中に他の犬に会った場合などに「おすわり」をすることで犬の気持ちを落ち着かせることができ、突発的な行動を抑止することができるのです。

おすわりを愛犬に覚えさせるには、次の3ステップを行いましょう。

  1.  おやつを見せる
  2.  おやつを高く上げる
  3.  おすわりという

まず、おやつを愛犬に見せて興味を惹きます。

その後に、おやつを高く上げます。この時に少し後ろに動かしてください。そうすることで、自然と座る姿勢に近づくので、おすわりをするように誘導します。

そして、おすわりと指示を出し、愛犬が床に座ったら褒めましょう。

これを繰り返し行うことで、おすわりを覚えますよ。

4. 待て

待てのイメージ画像

おすわりができたら、次のステップとして待てを行います。

おすわりを覚えただけでは、急に動き出してしまう可能性があります。待てもしつけることで初めて、おすわりの状態で忍耐強く行動を制御することができるのです。

待てを行うときは、まずは、おすわりをした段階で、1~2秒という短い時間から始めます。そして、できたらおやつを与えて、犬に成功体験を植え付け、できなければできるまで繰り返します。それを繰り返し、徐々に待ての時間を伸ばしていきます。

この作業を何度も繰り返して、ある程度の秒数を待つことができたら、次は、距離をとったり、人が多い中で行ったりと難易度を上げていきましょう。

その状況で、待てができたら一人前です。

この状態なら、愛犬とともに買い物などに行っても安心ですね。

5. ふせ

習得するまで少し時間がかかる方が多いのがふせです。

しかし、ふせを行うことで、犬をリラックスさせる効果があります。また、今まで紹介したしつけの中でも最も咄嗟の行動を抑制することができるので必ずおさえておきましょう。

ふせを行うときは、次の3ステップでしつけます。

  1.  おやつを犬の鼻先に持っていく
  2.  そのまま下にさげる
  3.  手前に引きふせの状態に誘導する

ふせの状態ができたら、褒め言葉と共におやつをあげましょう。

ちなみに、ふせは服従を意味します。そのため、ふせがしっかりできる犬は、しつけが行き届いている証でもあります。

6. トイレ

トイレのイメージ画像

トイレは、しつけの中で最も重要なしつけといっても良いほど重要なものです。

  • 起床時
  • 就寝時
  • 遊んだ後
  • 興奮した時
  • そわそわして落ち着かない時

などに犬はトイレを行うことが多い傾向にあります。

このようなシチュエーションに遭遇したら、トイレに誘導しましょう。愛犬がトイレの場所を覚えるまで何度も根気強く教えるのです。また、それに加えて普段から愛犬の行動を観察し、トイレの前にする行動も記憶しておくことも大事です。そうすることでトイレを行うときに以外にトイレへ誘導することが減りますよ。

そして、ちゃんとトイレで排泄ができたら、褒めてあげましょう。

初めのうちは、トイレをしたい素振りを見せたら、だっこをしてトイレに連れて行くの方法も良いでしょう。

注意点としては、愛犬が何度言ってもトイレ以外の場所で排泄するという場合でも絶対怒ってはいけませんよ。犬は、怒ることで排泄をした行為がダメなことだと思ってしまいます。そのた、え、かえって怒られないように隠れてトイレ以外の場所で排泄をするようになる可能性もあります。

怒らずに、辛抱強くしつけましょう。

7. ハウス

ハウスは、犬にとって非常に大切な場所です。

なぜなら、愛犬の体調が悪くなって動物病院に連れて行かないといけない時に、ハウスをしつけていると連れて行き、治療を受けさせることができるからです。

また、犬の祖先であるオオカミは巣穴で生活をしていました。その巣穴の代わりとなっているのがこのハウスなのです。つまり、ハウスの中にいると祖先の名残で安心して過ごしてせるのです。

そのため、ハウスを覚えさせることが重要なのです。

ちなみに、一概にハウスと言っても下記のように様々の種類があります。

  • ケージ:全体が囲まれた一般的なハウス
  • サークル:床や天井が無い囲み
  • クレート:プラスチック製の持ち運び可能なケース

なお、ハウスのしつけ方法は、まず、ハウスへおやつなどを用いて誘導します。そして、ハウスに入ったらご褒美としておやつを与えましょう。

そうすることで、ハウスを行うと良いことがあると思って進んで入ってくれるようになりますよ。

8. 歯磨き

歯磨きのイメージ画像

歯磨きは、愛犬の健康のために必要不可欠です。

歯磨きを行いわないと歯周病になり、歯が抜けてしまい、ひどい場合には内臓などにも悪影響を与え、健康を損ねてしまいます。

そのため、下記の5ステップで徐々に歯磨きに慣れさせましょう。

  1. 口のまわりを触って慣れさせる
  2.  口の中を触る
  3.  ガーゼで歯をこする
  4.  歯ブラシで前歯から徐々に慣れさせる
  5.  奥歯も磨けるようになれば習得

中には、歯磨きの代わりとなるおもちゃもあります。ただし、その場合は細かい歯垢まで取れないので、どうしてもというとき以外は歯磨きをしてくれるようにしつけをすることをおすすめします。

9. 噛み癖

特に子犬の場合は、構ってほしいという行動として甘噛みをしてきませんか?

子犬の場合は可愛くて良いですが、この状況を成犬になっても続けているとかなり危険です。実際に、平成28年度でも年間に4,341件もの犬の咬傷事故件数が起きています。

詳細は、「犬による咬傷事故状況(全国計:昭和49年度~平成28年度)」をご確認ください。

友達が来たときや散歩中に人に噛みついて大きな事故にならないためにも早いうちから噛み癖を直しておきましょう。

直す方法は、甘噛みでも噛まれたら「痛い」と大袈裟にいたがき、噛むことが悪いことだと犬に認識付けをしましょう。また、犬の噛みたいという欲求を満たすために、おもちゃなどを与えるのもおすすめです。

おもちゃを与えると、目に付くものを噛んでボロボロにしてしまうことも少なくなりますよ。それに合わせて犬の目につくところに噛むものを置かないようにしましょう。

10. 散歩

散歩のイメージ画像

最後に紹介するのが、散歩です。

家にいるだけでは学べない社会性を学ぶためにも散歩はしっかりしつけておく必要があります。

そして、散歩のときに飼い主ではなくて、愛犬に行く先を引っ張られてはいけません。なぜなら、そうすることで愛犬は自分が飼い主さんを引っ張っていかなくてはという逆の主従関係を抱いてしまいます。

そのため、散歩をするときは、飼い主がしっかりリードをしないといけません。

しかし、初めはなかなかリードが上手くいきません。そんなときは、犬が行こうとしている方向とは逆の方向へ誘導し、付いてきたらご褒美としておやつなどをあげて成功体験を重ねましょう。

このときに、リードを強く引っ張って誘導するのは止めてあげてくださいね。愛犬の首を絞めてしまうことになります。

軽く引っ張って、成功したらご褒美をあげるという行為を続けて、自然にできるようになるまで頑張りましょう。

まとめ

いかがでしたか?

まずは、ここで紹介した10のしつけを行いましょう。

そして、しつけを行うときは必ず、

  • 怒らず
  • 根気強く続ける

という2つのルールを守ってください。

この2つのルールさえ守れば、今回紹介したしつけをきっとマスターできますよ。

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