愛犬との暮らしのために~犬アレルギーの予防と対策~

ペットを飼う上で悩みの一つがアレルギーですよね。
一緒に生活することは楽しいですが、犬、猫などのアレルギーを持っていると辛いです。
犬、猫アレルギーとはペットが発症するアレルギーではなく、飼い主である人間がかかるアレルギーの事です。
今回はアレルギーについてまとめてみます。

1.アレルギーって何?

そもそもペットのアレルギーって?
ペットのアレルギーとはどんな物なのか。ペットに触れた時や、同じ空間にいる時に体が過剰な反応を起こしてしまうことです。

2.アレルギーの原因は何?

アレルギーが発症すると言うことはその原因であるアレルゲンがあります。 
犬のアレルゲンは犬が体内で作る物質にアレルゲンがあると言われています。
現在、7種類のアレルゲンが確認されており、一番よく知られているのが「Can f1」です。
「Can f1」は犬の毛やフケ、唾液に多く存在しています。
犬アレルギーの原因は犬の毛が原因だとよく言われていますが、実際には犬の毛に付着しているフケなどのアレルゲンが空気中を舞って人間の体内に入り、アレルギー症状を引き起こします。
毛が抜けにくい犬でも同じです。犬アレルギーになる心配の無い犬は存在しないと考えた方が良いでしょう。

3,アレルギーの症状

犬アレルギーにはどんな症状があるのでしょうか?

3-1, 咳(せき)

犬に触ったり、同じ空間にいるだけで咳がでる、鼻水やくしゃみなど風邪に似た症状があります。
風邪とよく似ているので勘違いしやすい症状です。

3-2, 目

目のかゆみや充血。ひどい時は目が腫れてしまったりします。
この症状はアレルギーの特徴的な症状ですね。

上記の二つの症状は、花粉症や風邪によく似ています。
くしゃみや鼻炎、目のかゆみなどは花粉症によく似ているので最初から犬アレルギーとは思わないことが多いらしいです。
風邪みたいにだるくなったり熱が出たりは犬アレルギーにはないので違いを覚えておきましょう。
花粉の季節でもないのにくしゃみや鼻炎などの症状が出たらアレルギーの可能性があります。

3-3, 湿疹・蕁麻疹

皮膚のかゆみや腫れを伴った蕁麻疹や湿疹が出る場合があります。
ひどい時は皮膚に限らず、粘膜部分に出来てしまう事もあるそうで、この場合は呼吸困難を招く可能性もあるので要注意です。

3-4, 喘息

もともと喘息を持ってる人は、悪化するケースがあります。
喘息持ちの人はより一層の注意が必要となるので要注意して下さい。
喘息持ちじゃない人でも、犬を飼った事によってアレルギーから喘息を発症してしまう場合もあるそうです。
症状が悪化すると呼吸困難や嚥下障害など深刻な症状がでてしまうかもしれないので病院に受診して適切な治療をしてもらいましょう。

症状の説明をしてきましたが、一番なのは飼う前に検査をすることです。
犬を飼ってからアレルギーみたいな症状がでた場合も速やかに検査をしてみましょう。

4,それでもやっぱり一緒に暮らしたい!!

犬アレルギーと判断されても愛犬と離れたくないですよね。
それならばどう対処すればいいのでしょうか。
いくつか紹介していきます。

4-1,居住スペースを分ける

少し寂しいですが居住スペースを分けて生活することです。
同じ部屋にいても犬用のケージでワンちゃんのスペースを作り頻繁に立ち入らなければ接触頻度が減っていきます。
特に寝室は分けたほうが良いでしょう。
寝ている間にアレルゲンである毛やフケなどを吸い込み、体内に入るのを防ぐ為です。

4-2,掃除と換気

犬の毛が抜けるのを防ぐことは難しいので小まめな掃除と換気が必要です。
アレルゲンは空気中を舞って、私たちの体内に入ってきます。
それを防ぐためにも掃除をして毛や皮膚、フケなどを取り除き、アレルゲンがこもらないように定期的に換気を行うことが予防と対策になります。
それでも不安なときは空気清浄機を使用しましょう。

4-3,シャンプー・ブラッシング

アレルギーの原因であるフケを落とすのに有効な対処方法です。
ですが、週2回のペースでシャンプーをしないと効果が出ないらしいので、ワンちゃんにはストレスを与えてしまうかもしれません。嫌がる場合は無理にしないであげてくださいね。
ブラッシングもフケを落とすのに効果があります。
しかし、ブラッシング中は毛やフケが空気中に舞ってしまうので注意しましょう。
マスクを着用したり、換気をしながらブラッシングしたり、念のためにアレルギーじゃない人にやってもらうなどして安全に行いましょう。

4-4,手洗い

唾液にもアレルゲンが含まれているので舐められた箇所がかゆくなったり赤くなったりする場合があるので、犬を触ったあとはよく手洗いをしましょう。

まとめ

大切な愛犬と一緒に暮らしていく中でアレルギーを発症する可能性は誰にでもあります。
今までは犬を触っても何も起きなかったから絶対大丈夫!!
そう思っていても一緒に生活していたらアレルギーになってしまう場合もあるのでならないように予防することが大切です。
アレルギーになったからといって大切な愛犬を手放すことはお互いに悲しいことですし、アレルギーになったからといって一緒に暮らせないと言うわけでもありません。
アレルギーを発症してしまったら早めに対策をして共存が出来る生活環境を作ればいいんです。
しかし、ひどい喘息や呼吸困難など症状が重い場合は手放さざるを得ないかもしれません。
ご家庭に赤ちゃんが産まれた場合はとくに気を付けてあげましょう。赤ちゃんの時にアレルギーを発症してしまうと成長すると共に症状が悪化する場合があります。

やはり一番良いのはペットを飼う前に検査をしてアレルギーになる可能性はあるかを知っておくことですね。
そして、もしアレルギーになる可能性があるならば予防をして、アレルギーになった時にどうすべきなのかを考えておくとワンちゃんと人間にとって良い生活環境が生まれると思います。