癒しのスーパーアニマル!!アニマルセラピーについて
ここ数年で知られるようになったアニマルセラピー。
欧米での歴史は古く、18世紀頃から行われていたという記録があります。
心や体の治療に効果があると言われています。
動物たちが私たち人間に与えてくれる癒しについて調べてみました。
1,アニマルセラピー
アニマルセラピーとは動物とのふれあいでストレスを軽減させたり、心を癒したりと人の心と体の健康を高めてくれる療法です。
今回はセラピードッグについて記事を書いて行きますが、犬のほかにも猫やイルカ、うさぎ、馬などの動物もセラピーアニマルとして活躍しています。
1-1アニマルセラピーの種類
アニマルセラピーは国際的に[Animal Assisted Therapy](AAT)と言われています。
日本語では[動物介在療法]と呼びます。
アニマルセラピーとは、動物を治療のひとつとして使用することで身体的、精神的な回復を目的とする療法です。
療法としては3種類あります。
①Animal Assisted Therapy (AAT)動物介在療法
医学的治療を目的とする療法で、医師やソーシャルワーカー、リハビリの療法士さんなどとアニマルセラピストさんが協力して行う療法です。
②Animal Assisted Activity(AAA)動物介在活動
病院や介護・障害者施設、学校などを訪問して直接触れ合う療法です。
③Animal Assisted Education(AAE)動物介在教育
動物の飼育を通じて社会性や協調性、心を育てる療法です。
日本では、②のAAAが一般的な療法として知られています。
日本動物病院福祉協会や日本アニマルセラピー協会などがAAAの活動を中心に行っています。
1-2,海外のアニマルセラピー
日本でのアニマルセラピーは介護施設などの限られた場所での活動がほとんどですが、海外では色んな場所でアニマルドッグが活躍しているんです。いくつか紹介していきますね。
葬儀社-大切な人を亡くして悲しみに暮れる人たちを慰める役割を果たしています。
大学-セラピードッグを導入して学生たちのストレスを緩和し、欠席や中退する生徒を軽減するため。
検察局-子どもたちが法廷に立つ時のストレスを緩和させるため。
警察署-警官や犯罪者の心に安らぎを与えるため。
他にもたくさんアニマルドッグが活躍しています。
2,アニマルセラピーの効果
アニマルドッグがどんなセラピー効果をもたらすのかをまとめていきます。
2-1,生理的効果
血圧の低下に効果があります。これは実際に検証されており、動物に話しかけたりすることで血圧が低下しストレスを軽減する効果があると判明しています。
動物と接している時は副交感神経が優位になり、自律神経を形成して抹消神経の拡張、血圧の低下、心拍数の抑制など、リラックスした状態を作り出します。
動物を触ってほんわりした感覚や落ち着く感覚はそこからきています。
また、犬と接するとオキシトシンと言うストレスを軽減する幸せホルモンが分泌されることが知られるようにtなりました。
2-2,心理的効果
動物との触れ合いによって内面や行動がプラスになります。
心を穏やかにして寂しさや閉ざしてしまった心を開き傷を癒す効果があります。
いじめや、虐待を受けていた子ども、事故や病気で身体に障害を持ってしまった方などに癒しを与え心を癒してくれます。
2-3,社会的効果
動物と接することによって人と交流する機会が増え友人が増えたり、社交的になったりします。
3,セラピードッグ
社交性があって、喜怒哀楽が分かりやすく、身近なワンちゃんがアニマルセラピーに頻繁に採用されています。
セラピードッグになるためには試験があります。
すぐにセラピードッグになれるわけではなく、長期間かけて訓練を行います。
そして試験に合格してセラピードッグになれるのです。
3-1,セラピードッグの活躍
セラピードッグは病院、施設などに出向き、患者さんや入居者さんの身体や心のケア、リハビリなどに寄り添ったりします。
そうすることで、笑顔になったり、手足が動くようになったり、認知症、記憶力、睡眠障害が回復したりと様々な効果を発揮しています。
アニマルセラピーは動物と触れ合うことで様々な恩恵を与えてくれるのです。
犬に話しかけたり、撫でてあげたあり、一緒に歩いてみたりすることで自然と優しい気持ちになれます。
その幸福感が、後ろ向きだった心を前向きにして積極的に行動が出来るようになっていくのです。
人では埋められない心の溝をセラピードッグが癒して、改善に向けてサポートしてくれます。
3-2,アニマルセラピーを行う上で注意すべきこと
セラピードッグとはいえ、生身の犬に変わりは無いので配慮してあげなければいけないことはあります。
癒されるだけ癒してもらって犬の体調や心理など、お構いなしに酷使させるのは残酷です。
犬の疲労や集中力、一番に健康を考えてあげることが大事です。
そして、その他にも注意することがあります。それは、セラピーを実施する中で動物嫌いの人や、アレルギーを持ってる人がいるかもしれないことです。
施設などに訪問する前に確認しておいたほうが良いと思います。
無理やり触れさせたりすると、逆にストレスや恐怖を与えてしまい症状が悪化する可能性もあります。
まとめ
アニマルセラピーはこれからもっと、必要になっていくことが見込まれていると思います。
心を閉ざしてしまい、不登校になってしまった子ども、大人の声を聞き入れられない時もあると思います。
そんな時に動物に触れ、言葉で会話出来なくとも心で会話をする。
心を通わせる相手にセラピードッグはピッタリなのかもしれません。
セラピードッグに関わらず、動物には人を癒すパワーが秘められているのでしょうね。
実際、会話が無かった家庭に一匹の犬がやって来たことで家族の会話が増えたり、厳格だったお父さんがにこやかになったり。
動物が私たちに与えてくれる無償の愛情は凝り固まった心や体を柔軟にほぐしてくれるんでしょうね。
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