防災最前線 AIがもたらす減災
近年急速に発展を続けるAIが災害時に大規模になる情報処理を一手に担ってくれる時代がそこまでやってきています。
AIの意味はご存知ですが?artificial intelligence いわゆる人工知能で人に代わってコンピューターが計算をしてくれる事です。
2019年9月末時点 携帯電話の契約数は1億8096台 ITインフラがかなり進んできており、一部地域では圏外になる為に利用していない人を除いては一人1台の時代に突入しています。
1,災害とSNSの関係
携帯電話の普及によりFacebookやInstagram、Twitter、LINEと色々なSNSが普及してきています。
1,SNSの普及
大規模災害時には電線の被害以外に固定電話や携帯電話が遮断されることがあります。被災地への安否確認などで何度も電話を繰り返す輻輳(ふくそう)が起こると警察や消防への緊急連絡が繋がらくなります。そういった事態を防ぐ為にキャリア側が通信規制を行う場合がありこういった場合に電話が繋がりにくくなります。
東日本大震災ではパソコンや携帯電話の普及からインターネット回線のTwitterが大活躍をした。(阪神淡路大震災当時はインターネットは普及しておらず早急な安否確認や必要な物資の相互発信が難しかった)
震災発生から1時間以内に,東京からだけで毎 分1,200件以上のツイートが投稿され,アメリカ 時間の11日の終わりまでには「地震」という単 語を含んだツイートが24万6,075件投稿される など ツイッターという場で地震に関するリア ルタイムでの情報のやりとりが非常に活発に行 われた。引用:メディア研究部(メディア動向) 吉次由美
* #ハッシュタグや @の独自の機能が使われ 相互情報発信に役だった
2,SNSの進化
東日本大震災以降LINEアプリが急速に普及しました。そのおかげで熊本地震ではLINEが大活躍をしました。活躍をした原因は既読機能です。
震災直後の混乱をしている状態では既読機能が安否確認に非常に役に立ちました。その他家族とのグループラインなどで安否確認を行ったケースもあります。
2,SNSの情報をまとめるAI
1,AI情報解析「スペクティ」
SNSの情報を瞬時に集め解析し正確な情報を配信するスペクティ
神戸市が2019年4月から試験的に導入をし台風19号に合わせて試験的にスペクティを運用開始したところ「三宮の看板が落ちかけた」や「目の前で落ちた」などの複数の情報をキャッチした。複数の情報を瞬時に精査し人的被害がない事を判断した。
自らも平成7年阪神大震災を市職員として経験した神戸市危機管理室の小塚満幹課長は「大規模災害時に職員が窓口で対応するのは限界がある」と話す「同時に膨大な量の情報をカバーできるAIの力はこれからの防災に欠かせないものになる」と期待する。
引用:産経新聞 吉国在 記事
2,高い信頼性と解析能力
スペクティの利点はフェイスブックやツイッターなどにある火災や事故、災害などの投稿情報を写真やコメント、動画などの情報を正確に判断できる点です。
*大規模災害では必ずデマが流布されますが、スペクティの判断で防ぐ事ができます。
この配信サービスは現在260機関・社に広がっており自治体や官公庁やマスコミも契約をしています。
3,まとめ
大規規模災害が起こった場合、一度に多くの正確な情報をまとめるのは非常に困難だと思われてきましたが、AIの登場で情報収集の能力が一気にアップします。
熊本地震では自治体職員の人数不足もあり罹災証明の発行に少し時間を要しました。AIの力で職員の負担が減り行政サービスが速やかに進むことが復興への近道です。AIに仕事を取られるなどの心配も無用です。またAIを利用したスマホアプリの避難訓練も川崎市で始まるみたいです。 災害や防災にはAIの活躍が期待されます。
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